元々、当館の一室であった「からへえの間」で、
何か島の役に立つことはないものかとふるさと壱岐を離れた長男が考慮し、
何人かの心同じくする有志が集まり、
島の名産を肴に麦焼酎を酌み交わす中に誕生したのが、
当サイトのはじまりとなったのです。
平山旅館の名物「からへえの間」。
改装前の旅館の事務所でありながらお客様と島の人々が触れ合う空間でした。
夜ともなると、誰もがここを焼酎や酒の肴をぶら下げて気軽に訪れ、亭主や女将を囲んで飲み食いし、話に花を咲かせます。
お泊りのお客様もふらりと訪れて、その無礼講の交流の中で、釣りや観光の情報が行き交い、
島の楽しみ方、次の日の過ごし方を。
そして悩みまでを語る場となっていきます。
困ったとき、手助けしてくれるのが「からへえの間」のただ酒飲み、ただ飯食いの人たちだったのです。
今まで、壱岐を動かしている数々の島おこし活動もこの部屋から生まれたと言っても過言ではないのです。
「空灰(からはい)」は一見何の役にも立たないようだけれど、火鉢には「空灰」がないと用をたしません。
壱岐の方言で「空灰」のことを「からへえ」と言います。
よく「からへえ客」という言葉を耳にしますが、
要するにただ酒、ただ飯のお客のことを言います。
でも、火鉢の空灰のようにないと困ります。
いざと言う時にはしっかり平山旅館を助けてくれる人たちだったのです。
その人たちが、自分たちで「ここはからへえの間(スペース)だ!」と名付けました。
平成14年4月リニューアルオープン前までは大人気の「からへえの間」でしたが、
改装後はスペースがとれずに、隣接の「壱岐のも屋」の奥の方に押しやられていました。
たま〜に珍客をお誘いして楽しんでいただいていましたが、
この度のホームページリニューアルオープンを記念して「からへえの間」を再開することにしました。
亭主も張り切っています!
平山旅館宿泊三回以上ご利用のお客様で、ご希望の方はご予約の際にお申し出下さい。
何分にも、10名くらいしか座れませんので、申し訳ございませんが先着順とさせて頂きます。
時期によって焼くものの内容は変わりますが
(天然真鴨、地鶏、烏賊等)食後に地元の人との交流はいかがですか?
勿論無料ですが、お好きなお飲物は持ち込まれても結構ですし、大歓迎です。
旅の夜の楽しいひとときで思いでつくりをどうぞ♪
インターネットの普及で、誰もが手軽に情報を交信できるようになりました。
離島というまさに離れた地に住む者にとって、このような形で、日本中の皆さま方と交流できることはこの上のない喜びです。
私がパソコンを操るようになって、はや10年。旅館のお客さまからのメッセージのやりとりや、季節ごとに島の情報を発信するたびに、お客さまとの心理的な距離は縮まり、さらに壱岐を身近に感じてもらえるようになったと自負しております。
女将の力で島の活性化に貢献したたいと思います。
今回この「壱岐もの屋」サイトを通じ、島の自然の中で育まれた新鮮な食材をどこにいても簡単に手に入れることができる。インターネットのおかげで壱岐を身近に感じてくれるお客さまが多くなることこそ離島の活性化を願う一島民にとって、無上の幸せです。
離島であるがゆえに、さまざまな情報が入りにくかったのは、過去のおはなしです。むしろこの地の利をいかした最高の素材を楽しんで下さい。ご感想もお待ちしております。
皆さまのお声を今後の店舗運営に反映させていきたいと思います。
そしていつか是非この島へおいでてみてください。
壱岐の味覚に満足してもらったら、今度は直接皆さまにこの素晴らしい島を感じてもらいたいと思います。